ニューヨークには一頃ボトルマンと称する当たり屋がばっこし、うかうかと散歩することもままならなかった。しかし、最近の訪間では彼らの姿は見られず、よけいな神経を使わなくて助かる。これも、好景気の波及効果か。
ニューヨークは歩いて楽しい街だ。街区が単純で分かりやすいし、装飾豊かで個性的な高層ビル群は見飽きることがない。いたるところに広場や小公園があり、様々な現代彫刻が見られるのも嬉しい。
そして、もう一つの楽しみは趣向に富んだウインドネオンだ。ウインドガラス全面の賑やかなネオン、アイポイント的なボッブなネオン、インテリジェントでシックなネオンと形体も様々。ニューヨークのウインドネオンの特徴はファーストフード店やみやげ物屋から宝飾店や高級ブティクまで、あらゆる店舗、あらゆるピルに分け隔てなく活用されていることである。思いがけない所に、思いがけないネオンの光を見つけてピックリさせられる。
一説に北米のネオントランス需要は年間120万台といわれる。日本はバブル崩壊前のピーク時でさえ57万台であった。屋外ネオンのあまり見られないアメリカでのこの鷲異的な数字はウインドネオンの幅広い浸透ぶりがあるからか。
(2000年 5月) |