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ストックホルムを代表するロイヤルホテルは美しい湖をはさんで王宮を望む絶好のロケーションにあり、ノーベル賞受章者とその家族が宿泊する。屋上にはネオン文字が晴れやかに設置され、色とりどりの旗がたなびき、このホテルの格式の高さを示している。
とてもわれわれが投宿するわけにはいかないがインテリアはどんな雰囲気なのか気になる。ちょうどその前を通りかかったとき、ウオッチング疲れの小休止の意味もありおそるおそる入ってみた。内部は思いのほか暗く荘重な雰囲気が漂う。入り口を入ると数段の階段を上った正面が受付カウンターになっていてその両脇がロビールームとティーラウンジになっている。あちこちにクラシックなショーウインドが配置され、宝飾品が飾られている。
ふと階段両側のショーウインドに目が留まった。中に麗々しく並べられていたのはいろいろのタイプの携帯電話とテレビゲーム機ではないか。もっとも目に付くメインスポットの陳列品が携帯電話とはどういうわけだろう。しかも、よく見ればガラスの陳列棚にはうっすらと埃が積もっているではないか。どう見てもここ数ヶ月間掃除した形跡がないのだ。品位あるホテルに相応しくないしつらえはどうしたことか。ホテルの経営者はこのことを果たして知っているのだろうか。 |
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