広州はこの国の対外貿易の中心的存在で古くから商都として栄えている。世界の商社が集積していて、そのせいかネオンサインが思いのほか多い。それも、どの中国都市よりも整備が行き届いていて、故障や不点の管をほとんど見かけない。
そんな広州のネオンを夜間ウオッチングしていたら、ちょっと面白い図柄のネオンに行き当たった。帽子をかぶってホースを持ったオバQのようなイラストがユーモアたっぷりでほほえましい。洗車屋さんの案内サインであろうことはすぐ理解できるが、画面上の「汽車美容」の表示が気に入った。「汽車」が中国では自動車を意味することはよく知られているが、洗車のことをこの国では「美容」と言うのだろうか。一般的な言い方なのかは分かららないが、確かにきれいに磨くのだから美容には違いない。うがった表現に中国流のウィットを感じた。
そういえぱ、今や日本でも言い習わされた感のある「電脳」も、いかにもコンピュータに相応しい命名で中国的感覚を感じさせられる。
それにしても、カタカナという便利な表現手段を持ち合わせないこの国は怒涛のように押し寄せる外来文化を全て自国語に翻訳しなくてはならないから大変だ。
(2000年 11月) |