岡本太郎の陶芸作品に「座ることを拒否する椅子」というのがありました。拒否されるとますます座ってみたくなるのが人間の心情ですが、中には拒否されなくてもなんとなく座る気にならない椅子というものがあります。 それは例外としても、どうしても座ってみたくなる椅子、存在を主張する椅子、風景の中に溶け込み、その風景になくてはならぬ椅子など、椅子の表情もいろいろです。そんな椅子たちのある風景です。
私の座ってみたい椅子のナンバーワンはガウディがグエル公園に作ったこのベンチです。波のように不定形にうねっていて色とりどりのタイルのかけらが張り付けてあり、いかにも楽しそうです。座っている人たちは皆んな嬉しそうでした。
同じグエル公園の一廓です。少女たちが座っているのはベンチならぬ、積み石の出っ張りですが、遊び心を誘う造形です。