かくして、やっとたどり着いたトイレの前にはホテルのボーイよろしく、モールの縁取りのある制服を着た若い女性が立っていてニッコリと会釈した。混血らしく肌は浅黒いがキュートな美人である。さすがはハロッズ、わが日本の三越とは格が違うわいと思ったら「ワンポンドいただきます」ときた。何と何と、有料なのだ。1ポンドは約180円、観光地のトイレはほとんどが無料で、有料でもせいぜい30ペンスか50ペンス(50〜90円)だったから料金もトイレにしては破格である。さすがはハロッズ。気が付けば壁際に両替機まで置いてある。いや、もっと驚いたことにクレジットカードの支払機までならんでいるではないか。こんなご親切なトイレは世界広しといえどここだけではなかろうか。ハロッズの格式とはこんなところにあったのかと不思議に納得。
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| 1: ハロッズトイレのインテリア |
しかし、高い料金を取るだけあって中は立派、ゆったりとして気品がある(もっとも三越のトイレでも店によってはこの程度のものはあるが)。
バッチリ写真を撮らせてもらったが、気が付けばほんの少々の間だが、不思議なことにこの広いトイレの中にいるのは私とトイレ付の従業員の2人だけ。イギリス人は自宅以外でトイレに入る習慣がないのだろうか?? それとも他に無料のトイレもあるのか。しかし、帰国後かのトイレの方向案内サインを写真で確認したら、「LUXURY(豪華な)WASHROOM」と書いてはあったが、有料とは書いてなかった。
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| 2: 洗面台 |
後日、加納典明が週間新潮のコラムでこの百貨店で買い物をした時のことを書いていたのを目にしたが、靴下など高いといっても知れたものと、値札も見ずに3足買ったら一足何と1万円も取られたとボヤいていた。ハロッズなればさもありなんと納得。
ついでに報告すれば、ロンドンでも最近人気というスシバーがこのハロッズにあった。それも1階のフロアに仕切りも無く唐突にスペースを占めていている。日本のデパートでは1階に飲食店はまず置かないから驚いた。私はちょうど和食が脳裏にちらつく頃だったが探す時間がもったいなく、すぐそばの通りのイタリアレストランで遅い昼食のパスタをむりやり胃に押し込んできたところだったから、悔しいの何の。
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(2001年 8月)
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